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道教の事です



道教の世界観

道教では、人は死ぬとまず地獄に行き、審判を受けて、無罪の者は天上界へ行ける。
天上界は、欲界・色界・無色界に３分され、その３界は２８天に分けられる。
欲界でさえ、１万年の寿命を得ることができ、上四天（じょうしてん）に昇れば、永遠の命を保てるという。
普通の人間が行けるのはここまで。
その上に８天が神々の住まいで、最上階の大羅天（だいらてん）には
麒麟（きりん）などの聖獣とともに、元始天尊（げんしてんそん）がいて、宇宙の全てを運営している。
（道教の世界観については諸説あるが
ここでは、１１世紀頃成立した道教の百科事典「雲笈七籤（うんきゅうななせん）の説によった」）



道教の世界

道教の世界観について書きます

⑥・・・大羅天
　　　　大羅天
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⑤・・・三清境（さんせいきょう）
　　　　清微天（せいびてん）・禹余天（うよてん）・大赤天（だいよてん）
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④・・・上四天（四種民天・よんしゅみんてん）
　　　　太虚無上常融天（たいきょむじょうじょうゆうてん）～太極平育賈奕天（たいきょくへいいくこえきてん）
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③・・・無色界（むしきかい）　四天
　　　　皓庭霄度天（こうていしょうどてん）～秀楽禁上天（しゅうらくきんじょうてん）
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②・・・色界（しきかい）　十八天
　　　　虚無越衝天（きょむえつこうてん）～無極曇誓天（むきょくでんせいてん）
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①・・・欲界（よくかい）
　　　　太皇黄曽天（たいこうこうそてん）～七曜摩夷天（ななようまいてん）
です
①～③までは三界といわれています。
上に書いてある道教の世界観のつづきになります。



道教の神々

元始天尊（げんしてんそん）
道教の最高神。気より生じ、全宇宙を創造し、運営している。

太上老君（ていじょうろうくん）
周代の学者老子が神格化された神。
老子の著書「道徳教」は道教の最も重要な経典である。釈迦に生まれ変わったという説もある。

玉皇上帝（ぎょっこうじょうてい）
庶民が最高神として信仰するのは、この玉皇上帝である。
人間の善悪を個別にチェックして、禍福を授けるという。

西王母（せいおうぼ）
最高位の女性母で、仙人を統括する立場にある。
絶世の美女とも、獣身の猛女ともされる。西遊記にも登場する。

媽祖（まそ）
航海の守護神として、台湾をはじめ、海に面した地域で信仰を集める。
沖縄にも廟（びょう）がある。千里眼と順風耳という脇侍を持つ。

関帝（かんてい）［関聖帝君（かんていていくん）］
三国志でもおなじみの武将関羽（かんう）が神格化された存在。
悪霊退治のほか商売の神として、絶大な人気を誇る。

竃神（そうしん）
一家の行動を見て、玉皇上帝に知らせるのがこの竃神だ。
家族の守り神でもある。清（しん）代には、男女ペアの神とされていた。

北斗星君（ほくとせいくん）・南斗星君（なんとせいくん）
人間の寿命と富貴を司る。北斗星君が死を、南斗星君が生を担当している。

文昌帝君（ぶんしょうていくん）
学問・受験の神としてポピュラーにである。科挙制度の制度とともに高まった受験熱で信仰を高めた。

東岳大帝（とうがくたいてい）　泰山府君（たいざんふくん）
５岳と呼ばれた５大聖山中、最も神聖視された東岳・泰山の神である。泰山は死者の集まる山として崇敬された。
五岳真形図（ごだけしんぎょうず）は、万能の呪府として、長く秘法であった。

天仙娘々（てんせんにゃんにゃん）　［天聖母碧霞元君（てんせいぼへきかげんくん）］
東岳大帝の娘。明代以降は、父をしのぐ信仰を集めた。
人生のすべてにご利益があり、身心の薄い者、婦女子の願いもよく聞くとされた。

九天応元雷声普化天尊（きゅうてんおうげんらいせいふかてんそん）［雷帝］
雷神の最高神。人間の生死・吉凶禍福を司る。雷帝は、呪符にもっとも登場する。

太乙救苦天尊（たいおつきゅうくてんそん）
地獄を統括する神で、死者を生前の罪から救うとされ、病気治療にも霊験があるとされる。

鍾馗（しょうき）
悪霊や邪気を退治する神。日本でも、五月人形として有名である。

保生大帝（ほせいたいてい）・華陀（かだ）
前者は栄代の名医呉本（ごほん）、後者は三国時代の伝統的医師である華陀を神格化したもので
いずれも無病息災・病気平癒（へいゆ）の神とされた。

蒼頡（そうけつ）
漢字を発明されたとされる学問の神。龍顔という高貴の相で、目が４つある。

神農（しんのう）［炎帝（えんてい）］
百草をなめて一薬を知ったという医薬と農業の神。「神農本草」という書物を著した中国医学の祖でもある。

斉天大聖（せいてんたいせい）
「西遊記」の孫悟空の神格化されたもの。モンキーゴッドとして、シャーマンに降りることも多い。

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