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神道




神道(神社系)の事です

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神道とは?
日本には古来から森羅万象すべてのものに、神を見てきた。
自然と祖霊に対して、畏敬と報恩の念を捧げていた。
自然に発生したこの信仰に名などはなかった。
仏教など外来宗教の伝来以後、それらの区別のために、神道と呼ばれるようになったにすぎない。
神々の住む「高天原(たかあまはら)」という概念は、それまであった信仰を包括し、神々を人格化するものだった。
地域や物・現象に対する個別の人格神が誕生し、人々はそれを信仰していったのであった。
その信仰は以来連綿と続き、今でも日本人の心に生き続けている。

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神道について

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)
天と地を象徴する五神(別天神・ことあまつかみ)、根源神として2神に続いて
神代七代(かみよななよ)の最後に生まれた。
国土と八百万(やおよろず)の神々を生んだ。

蛭子神(ひるこかみ)
伊邪那岐命・伊邪那美命が最初に生んだ骨のない子。七福神の恵比寿(えびす)となる(異説あり)。
ご利益は商売繁盛・豊漁・海上安全等。

天照太御神(あまてらすおおみかみ)
太陽神。農業などの国土経営一般を司り、皇祖(こうそ)(皇室の祖先)神ともさける。
国土安泰・福徳・開運・破邪等幅広いご利益がある。

月読命(つくよみのみこと)
月神。暦と農業・漁業を司る。厄除け開運・持病延寿・安産・学業成就等にご利益。

須佐之男命(すさのおのみこと)
八岐大蛇(やまたのおろち)退治の英雄神。牛王大王(こずだいおう)と同一視。
疫神退治が大看板だが、農・海神でもあり、学問・縁結び・商売繁盛にもご利益。

豊受大神(とようけのおおかみ)
保食神(うけもちのかみ)、大宜都比売神(おおげつひめのかみ)
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)らと同神とされる食物の神。
衣食住の守護神で、厄除け開運・商売繁盛などにもご利益。

大国主命(おおくにぬしのみこと)
因幡の白兎で有名。福の神である大黒と同一視される。
開拓の守護神として広く信仰され、ご利益はあらゆる方面におよぶ。

少彦名神(すくなひこなのかみ)
大国主神と共に国造りに従事した。呪術・医療・酒造の神。温泉の神としても有名。

事代主命(ことしろぬしのみこと)
大国主命の子で、正邪の判定に優れる。国護りの中心的存在。恵比寿に擬せられる。

氏神(うじがみ)
産土神(うぶすながみ)、鎮守(ちんじゅ)とも。
産土神は、生まれた土地の神様で、他地に移住しても、一生守護してくれる。
これに対し、鎮守は、一定の土地と住民の守り神。鎮守祭は、この神に対して行う。
屋敷内の氏神では、祖先神を祀(まつ)る事が多い。

八幡(はちまん)
大分宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)を根本社とし、全国の1/3を占める大勢力。
厄除け・安産・無病息災等幅広いご利益がある。

稲荷(いなり)
京都伏見(ふしみ)稲荷を総本社とし、祭神は宇迦之御魂神。赤い鳥居と狐がシンボルマーク。

天神(てんじん)
もとは地祗(くにつがみ)に対する天神であったものが、菅原道真の霊を鎮めめるため
北野に天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)を祀ってから、天満天神として統一された。
学業成就・合格祈願の神として、信仰を集めている。

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禊の祝詞(みそぎののりと)
手当て」法は、病気を治癒を念じて呪文を唱えながら
気のエネルギーを手のひらに集め、そのエネルギーで治療を行うものです。
今日は手当ての基本的な方法を書きます。手順は以下の通りです。

① 爪を短く切り、手と口を洗い清める。
② 相手に疲れない姿勢をとらせ、自分は手当てしやすい場所に立つか座る。
③ 利き手を患部に軽く当てて以下の「禊の祝詞」を唱える。

高天原に神留まり座す   皇親神漏岐、神漏美命を以って
たかあまはらにかみとどまりまします すめむつかむろぎ、かむろみのみことをもって

八十神に議り給いて 百々の神等を神集めに集め給いて
やそかみにはかりたまいて   もものかみたちをかみあつめにあつめたまいて

皇親神、伊邪那岐命   日向の橘の檍原に身曽氣祓いし時に産出給いし
すめおやかみ、いざなぎのみこと   ひむかのたちばなのあおぎはらにみそぎはらいしときにはれませたまいし

祓殿神、大神達       諸々の罪穢を祓い給え、清め給えと申事の由を
はらいどののかみ、おおかみたち    もろもろのつみけがれをはらいたまえきよめたまえともうすことのよしを

天津神、国津神、八百萬の神等    許々太久の罪を法別けて
あまつかみ、くにつかみ、やおよろずのかみたち     こここたくのつみをのりわけて

玉垣清し清くと祓い給えと恐れ身恐れて白す
たまがききよくきよとはらいたまえおそれみおそれてもうす


④ 以下の天の数唄を2~3回唱える
ひとふたみよいつむななやここのたりももちよろず
⑤ 心の中で念じながら手当てを行う、時間は大体30分間位
⑥ 以下の呪文を2回唱える。
惟神 霊魂 幸倍萬世 御守護萬世
かむながら  たまひ  ちはいませ  まもりませ
です 。
この行為を数回(数日)行って下さい。

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八百万の神々

神様の名前 分類 系譜 神格
天之御中主神(あまのみなかのかみ) 天津神 造化三神の一柱 宇宙の根源神、高天原の最高司令官
高御産巣日神(たかむすびのかみ) 天津神 造化三神の一柱 天神地祗の祖神、生命の本源神
神産巣日神(たかむすびのかみ) 天津神 造化三神の一柱 生命力の本源神、出雲の神々の祖神
国之常立神(くにのとこたちのかみ) 天津神 神世七代 国土形成の根源神、国土の守護神
伊弉諾尊(いざなぎのみこと) 天津神 神世七代 人類の根源神、結婚の神
伊弉冉尊(いざなみのみこと) 天津神 神世七代 創造神、万物を生み出す女神
天照大神(あまてらすおおみかみ) 天津神 三貴神の一柱 太陽神、高天原の主神、日本の総氏神
素戔嗚尊(すさのおのみこと) 天津神 三貴神の一柱 荒ぶる神の祖、農業神、疫神
月読神(つきよみのかみ) 天津神 三貴神の一柱 農耕神、海の神、占いの神
宗像三女神(みなかたさんじょしん) 天津神 天照大神と素戔嗚尊の誓約によって生まれた神 海の神、航海の神
住吉三神(すみよしさんしん) 天津神 伊弉諾尊の禊で生まれた神 和歌の神、海の神、航海の神、軍神
神功皇后(じんぐうこうごう) 人間 人間の英雄 聖母神、武芸の神
神武天皇(じんむてんのう) 人間 人間の英雄 軍神、建国の祖
応神天皇(おうじんてんのう) 人間 人間の英雄 武神、文教の祖神
日本武尊(やまとたけるのみこと) 人間 人間の英雄 武神、軍神、国土神
仲哀天皇(ちゅうあいてんのう) 人間 人間の英雄 軍神
吉備津彦神(きびつひこのかみ) 人間 人間の英雄 軍神
菅原道真(すがわらみちざね) 人間 天神様 文学、学問の神
思兼神(おもいかねのかみ) 天津神 高天原の神 知恵の神、文神
天鈿女神(あめのうずめのかみ) 天津神 高天原の神 芸能の神(演劇・俳優の神、舞楽の神)
天手力男神(あめのたぢからおのかみ) 天津神 高天原の神 力の神
天太玉神(あめのふとだまのかみ) 天津神 高天原の神 占いの神、神事・祭具の神
石凝姥神(いしこりどめのかみ) 天津神 高天原の神 金属加工の神、鍛冶の神
天羽雷命(あめのはづちのみこと) 天津神 高天原の神 織物の神、機織りの祖神
天児屋根神(あめのこやねのかみ) 天津神 高天原の神 言霊の神、祝詞の祖神
天忍穂耳神(あめのおしほみみのかみ) 天津神 天照大神の子 稲穂の神、農業神
天穂日神(あめのほひのかみ) 天津神 天照大神の子 稲穂の神、農業神
天津彦根神(あまつひこねのかみ) 天津神 天照大神の子 日の神、海の神、風の神
生島神・足島神
(いくしまのかみ・たるしまのかみ)
国津神 大八島の霊 国土の神、島の神
天御柱神・国御柱神
(あめのみはしらのかみ・くにのみはしらのかみ)
天津神 伊弉冉尊から生まれた神 風の神
罔象女神(みずはのめのかみ) 天津神 伊弉冉尊から生まれた神 水の神、井戸神
稚産霊神(わくむすびのかみ) 天津神 伊弉冉尊から生まれた神 五穀の神、養蚕の神
金神大明神(かなやまだいみょうじん) 天津神 伊弉冉尊から生まれた三神の総称 鉱山の神、金属の神、鋳物の神
蛭子神(ひるこのかみ) 天津神 伊弉諾尊と伊弉冉尊の実子 海の神、福の神、商業神
石土毘古神(いわづちびこのかみ) 天津神 伊弉諾尊と伊弉冉尊の実子 土石の神、家宅の守護神
保食神(うけもちのかみ) 天津神 伊弉諾尊と伊弉冉尊の実子 五穀の神、養蚕の起源神
大山積神(おおやまづみのかみ) 天津神 伊弉諾尊と伊弉冉尊の実子 山の神、海の神、酒造の祖神
迦具土神(かぐづちのかみ) 天津神 伊弉諾尊と伊弉冉尊の実子 火の神、鍛冶の神
高霎神・暗霎神
(たかおかみのかみ・くらおかみのかみ)
天津神 迦具土神から生まれた神 水の神、雨の神
武御雷神(たけみかづちのかみ) 天津神 迦具土神から生まれた神 刀剣神、武神、軍神、雷神
泣沢女神(なきさわめのかみ) 天津神 伊弉諾尊の涙から生まれた神 井泉神
菊理姫神(くくりひめのかみ) 国津神 黄泉平坂に現れる神 白山の神、農耕神
大渦津日神(おおまがつひのかみ) 天津神 伊弉諾尊が禊ぎをしたときに生まれた神 厄災の神、祓除神
稲田姫神(いなだひめのかみ) 国津神 素戔嗚尊の妻 稲田の神
神大市姫神(かみおおいちひめのかみ) 国津神 素戔嗚尊の妻 市場の神、五穀神
一五猛神(いそたけるのかみ) 国津神 素戔嗚尊と稲田姫神の子 木種の神、木材の祖神
大屋都姫神(おおやつひめのかみ) 国津神 素戔嗚尊と稲田姫神の子 木種の神、木製品の神
大年神(おおとしのかみ) 国津神 素戔嗚尊と神大市姫神の子 農業神、穀物神
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ) 国津神 素戔嗚尊と神大市姫神の子 穀霊神、農耕神、商工業神
大国主神(おおくにぬしのかみ) 国津神 国津神の元締め 国造りの神、農業神、商業神、医療神
金毘羅神(こんぴらのかみ) 国津神 大国主神の和魂 海の神、航海の神
少彦名神(すくなひこなのかみ) 国津神 大国主と共に国造りをする神 国土経営の神、医薬神、酒神、温泉神
八十神(やそがみ) 国津神 大国主神の兄達 裏切りの神、詐欺の神
事代主神(ことしろぬしのかみ) 国津神 大国主神の子 信託神、商業の神、海の神
武御名方神(たけみなかたのかみ) 国津神 大国主神の子 軍神、狩猟神、農耕神
阿遅鋤高日子根神(あじすたまひこねのかみ) 国津神 大国主神の子 雷神、農業神
邇邇芸神(ににぎのかみ) 天津神 天孫降臨の主人公 農業神、稲穂の神
猿田彦神(さるだひこのかみ) 国津神 天孫降臨時、邇邇芸神の案内役 導きの神、伊勢の地主神
天目一箇神(あめのまひとつのかみ) 天津神 天津彦根神の子。天孫降臨メンバーの一人 山の神、火の神、金工の神、鍛冶の神
栲幡千々姫神(たくはたちぢひめのかみ) 天津神 邇邇芸神、天火明神の母 織物の神
木花咲耶姫神(このはなさくやのひめ) 国津神 邇邇芸神の妻 山の神、火の神、酒造の神
山幸彦(やまさちひこ) 国津神 邇邇芸神と木花咲耶姫神の子 穀霊神、稲穂の神
天火明神(あめのほあかりのかみ) 天津神 邇邇芸神の兄 太陽神、農業神
天香具山神(あめのかぐやまのかみ) 天津神 天火明神の子 農業神、倉庫の神
豊玉姫神(とよたまひめのかみ) 国津神 山幸彦の妻 水の神、聖母神、福の神
鵜葺草葺不合神(うがやふきあえずのかみ) 国津神 山幸彦と豊玉姫神の子。神武天皇の父 農業神
玉依姫神(たまよりひめのかみ) 国津神 鵜葺草葺不合神の妻。豊玉姫神の妹 水の神、聖母神
御年神(おとしのかみ) 国津神 大歳神の子 農業神、穀物神
大山咋神(おおやまくいのかみ) 国津神 大歳神の子 山の神、天台密教の護法神
天石門別神(あめのいわとわけのかみ) 天津神 天太玉神の子 山の神、石の神、門の神
熱田大神(あつたのおおかみ) 天津神 三種の神器の一つ、草薙剣の神霊 剣神、戦神
天之御影神(あまのみかげのかみ) 天津神 天照大神の孫 鍛冶の神、刀工の神
矢乃波波木神(やのははきのかみ) 国津神 大歳神の子 箒神、産神、屋敷神
大宮能売神(おおみやのめのかみ) 天津神 天照大神の侍女 市の神、食物神
奥津日子神・奥津比売神
(おきつひこのかみ・おきつひめのかみ)
国津神 大歳神の子達 竈の神、火の神



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